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葬祭日誌

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ゆう君の気持ち


もう何年も前のお話です。
私が葬儀の仕事に携わるようになって、まだ間もないころでした。
お亡くなりになられたのは、20代半ばの若い奥様。
無口なご主人と5歳になるゆう君と呼ばれるとてもかわいい男の子のいるご家庭でした。
お写真で拝見する限りでは本当にきれいなお方で、目の前にいる仏様からは別人に思えるほど...。(ガンという病気は本当に残酷な病気です。)
家に帰りたいと最後まで願っていた奥様の遺志を尊重し、ご葬儀はご自宅で行うことになりました。
ご納棺にあたって近親者をはじめご近所の方々もたくさん集まり、涙でくれる中ゆう君は立ち会おうともせずおもちゃで遊んでいます。
通夜の席でお寺さまの読経がはじまり、いよいよご焼香という場においても庭で一人ぶつぶつつぶやきながら、ときおり大きな声で笑いだしたりします。
告別式の日をむかえて、いよいよゆう君は暴走をはじめました。
会葬の方々のお焼香がはじまったとたんになんと三輪車を持ち出して列を横切りはじめたのです。これには私たちのほうが困惑してしまいました。
母親を失った寂しさから起こる行動なのだろうか?それとも幼すぎるがゆえに「死」を理解できずにいるのだろうか?
どちらであろうとゆう君をこのまま放っておくわけにはいきません。
スタッフの誰ともなくゆう君の三輪車を会葬の列から離し、「今日はとてもたいせつな日だから向こうで遊ぶように」と説得しました。
意外なことに、彼はスタッフの言葉を素直に聞き入れ「は~い」と笑顔で答えていました。ゆうくんの行動はやはり「死」を理解できないのだろう。
それにしても、親であり、喪主であるご主人様が何も言わずに放っていることの方が私には許せませんでした。
ゆう君の気持ち出棺の時を向かえ、いよいよ御霊柩は斎場へと到着しました。
見送りの親戚の方がお焼香を終えるとともにお寺さまの読経も終わり、お棺が火葬炉へ入る瞬間、
おばあちゃんがセキを切ったように言いました
「ゆうちゃん!おかあさんがいっちゃうよ!ちゃんと見てあげて!」
とたんにゆうくんの大きな目から、涙が溢れたかと思うとおばあちゃんのおなかを小さな手で叩きながら、
「そんなんゆうたら、あかん!そんなんゆうたらあかん!あかんやんかぁ!」と泣きくずれました。
おばあちゃんは、「ゴメン!ゴメン!」と言ったまま言葉を失っています。
ご主人は、ゆっくりとゆう君を両手で引き寄せ膝をついてしっかりと抱きしめていました。

「あの子には、母親の苦しんでる姿もすべて見せてきましたから...」

帰りの車の中でつぶやかれたご主人の言葉は、今も忘れることのできないとても重たい言葉になっています。

そこに至るまでのご家族の心の内は計り知れないものがあります。
私たちはもっともっと見えない部分を見ようとしなければならないとあらためて痛感いたしました。