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葬祭日誌

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心の傷

心の傷
いまでも忘れることのできないとても悲しいご家族があります。
それは、午前11時頃、一本の電話からはじまりました。
「山村と申しますが、少し相談したいことがあるのですが、家まで来ていただくことはできるでしょうか?。とにかくお会いしてお話ししたいので・・・」なんとも重苦しい雰囲気の中で詳しいことは何も聞けないまま、とりあえず見積もり鞄だけをもってご自宅へ伺いました。
「突然にほんとうに申し訳ないです。」と、20代そこそこの若い女性がとても丁寧に中へ通してくれました。
こたつを囲んで50代前後の4人の男女がなにやら考え込んでいる様子。
こたつの上には白い紙切れがおかれています。
「遺書」・・・・
すべての状況が見えてきました。
昨夜、奥様が会社から帰宅してみるとテーブルに遺書がおいてありご主人が行方不明だったこと。家族で一晩探し回ったが見つからず、朝になって警察から連絡があり、すでにご遺体で発見されたとのこと。
奥様と娘二人の女性ばかりが残されたご家族をご心配され駆けつけてくださったご親戚も、あまりに突然の出来事にただ呆然となさっておられました。
出迎えてくださったのがご長女の「ひとみさん」でしたが、次女の「あけみちゃん」はまだ中学1年生。登校した後の出来事だったのでまだ知らせていないと言うことでした。
遺書のこともあけみちゃんには知らせていない。できれば自殺と言うことだけは妹には伝えたくないとお母様もお姉様も切に訴えておられました。
ご事情をお察しし、スタッフをはじめ霊柩車から生花部・供養屋・仕出し屋にいたるまで死因は交通事故だと徹底させご葬儀は無事終了しました。
しかし、遺族の方々がお気持ちを整理していくのには、時間がかかるだろうなぁといった不安はぬぐえません。ただ、「葬儀や法事以外のことでも困ったことがあったら遠慮なく電話くださいね。」と伝えるのが精一杯でした。
その後何度かお母様やご長女の「ひとみさん」から、お寺様のことや法事のことでご相談があり、ついでというわけではないですがお父様との思い出話などお聞かせいただいたように思います。

心の傷49日を終えたころ、ご相談のお電話も少なくなり、すっかりとまではいかなくともなんとかお気持ちの整理をなさっておられるんだと少しだけ肩の荷が下りたような気がしていました。
それから、数ヶ月後のこと・・・
警察からの電話でした。
「そちらに、○○さんはおられますか?」
「はい。私ですが・・・」
「山村ひとみさんはご存じですか?」
「はい、よく存じております。」
「山村ひとみさんがあなたに連絡してほしいと言うことで、かわりに御電話しております。妹さんが事故でお亡くなりになり、今こちらでご遺体をお預かりしております。早速なんですが、ご遺体の搬送をお願いしたいのですが、こちらまでお越しいただけますか?」といった内容でした。
さらに驚いたことに、お父様のお亡くなりになった同じ場所でそして同じ方法で亡くなっていたというのです。
あまりの驚きに目の前の景色からすべての色が消えてしまうような錯覚に陥ったように覚えています。
何も知らなかったはずなのに・・・なんで?
警察で、あけみさんをお棺に納めながら、私は何度も心の中で呟いていました。

家族の自殺は、遺された者にとってはとても大きな悲しい心の傷となります。
大切な人を失う悲しみに加えて、「あのときこうすれば良かったのだろうか?」あるいは「あれがいけなかったのだろうか?」とご自分を責め、本当の意味でのお別れができるまで多くの方がかなりの時間を要しています。
中には何年もの間、苦しんでいるご家族もおられます。
たった2日間という短い時間ですが、事件からずっとご一緒に過ごしたご家族でした。
あのとき 私たちに何ができたのだろうか?いまでも私は自分に問いかけています。